コロナ後の世界
普段この手の本を読むことはないのだが、6人の世界の学者のインタビューから
構成されている中で目を引いたのは、ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授の
人材論・組織論で日本について高齢化のプロセスにいち早く踏み出した世界のトップランナーだと
評価しています。日本のメディアは問題点ばかりを主張しますが、教授曰く日本は島国で外国人労働者の
受け入れが苦手ならば、なぜ教育レベルも男女同等なレベルにある女性を活用しないのか、60歳は年寄りでは
ないのになぜ仕事をリタイヤしてしまうのか、人生百年時代にナンセンスだと言っています。
もちろん女性が子育てしながら働くのは、今の制度では難しいかもしれません。ただ無理して外国人を入れる前に
女性の社会参加と60歳定年制に工夫をする価値があると気づかせてくれました。貴重な一冊でした。